来月完成の『郷愁の家』の洗面脱衣室とトイレの工夫。
お住まいになる方は60代。
今の時代まだまだお若い年齢ですが、
将来を見据えた提案。
広い洗面カウンターのしゃがまないと見えないところに金物があり、カウンターを折りたためる。
これ、何の為かというと、
将来、誰かの助けがないとトイレに入れなくなった時、
トイレの引き違い戸を外すと、便器の横から介助することができるというもの。
長寿命な時代。長寿命な家なので、できるだけ長く住めるようにするには沢山の工夫が必要。
まずは、どこまで本人の力で頑張れるか、必要になったら手摺等を足したりしながら、自力でできることを助ける。
人の力が必要になった時には、助けるために必要なスペースなどがあることが大切。
前から助けるのか、横から助けるのか。
実は知らないとデザインできない世界。
学生の頃は、バリアフリーに特段の興味はなかったものの、研究室でそんなことを学ぶ機会もあった。
案外真面目に聞いていたようで役に立った‥‥。
感謝。。
Comentarios