ちいさなことの積み重ね
- イタガキ

- 2025年12月15日
- 読了時間: 2分
現在建築中の平屋の家で、屋根の板金工事が始まりました。
緩勾配で薄く綺麗な屋根をつくりたかったので、
細かな工夫をしています。

緩勾配でも雨漏りしにくい縦葺きの屋根ですが、
普通は、軒先に縦の折り上げ部分がポコポコと見えてきます。
今回は、横葺きのような、薄くノイズのない軒先とするために、
縦のハゼを軒先で倒して織り込んでもらう、
『しののめハゼ』というやり方をしてもらいました。

見るだけなら簡単なのですが、
普通に折ると、板金の厚みが出て上手くできない。
板金に隠し鋏を入れて、綺麗に折ってもらいました。
ノイズの少ない、洗練されたデザインになるほど、
そういう部分の小さな加工の差が大きく出てきます。
デザインは細部に宿る。
細かいところへの気配りと、
それを実現するための、やり方を知っていないと出来ないので、センスだけで出来ないのが建築のデザインの奥深さ。
多分、一般の人がこれに気がつくことは無いでしょう。
ただ、全体として『何か違う』『何か綺麗』ということなんだと思います。
それでいいのです。
誰が見ても、『何か違う』とわかる美しさとは、
高価な何かが貼ってあるから美しいのではなく、
気を抜かない細部への気配りの結果であり、
それがデザインの力なのだと思うのです。
だから、予算がなくても、
機能上問題ない材料が使える予算さえあれば、
デザインは問題なく出来るのです。
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