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ちいさなことの積み重ね

現在建築中の平屋の家で、屋根の板金工事が始まりました。


緩勾配で薄く綺麗な屋根をつくりたかったので、

細かな工夫をしています。



緩勾配でも雨漏りしにくい縦葺きの屋根ですが、

普通は、軒先に縦の折り上げ部分がポコポコと見えてきます。


今回は、横葺きのような、薄くノイズのない軒先とするために、

縦のハゼを軒先で倒して織り込んでもらう、

『しののめハゼ』というやり方をしてもらいました。



見るだけなら簡単なのですが、

普通に折ると、板金の厚みが出て上手くできない。


板金に隠し鋏を入れて、綺麗に折ってもらいました。


ノイズの少ない、洗練されたデザインになるほど、

そういう部分の小さな加工の差が大きく出てきます。


デザインは細部に宿る。


細かいところへの気配りと、

それを実現するための、やり方を知っていないと出来ないので、センスだけで出来ないのが建築のデザインの奥深さ。


多分、一般の人がこれに気がつくことは無いでしょう。

ただ、全体として『何か違う』『何か綺麗』ということなんだと思います。


それでいいのです。

誰が見ても、『何か違う』とわかる美しさとは、

高価な何かが貼ってあるから美しいのではなく、

気を抜かない細部への気配りの結果であり、

それがデザインの力なのだと思うのです。


だから、予算がなくても、

機能上問題ない材料が使える予算さえあれば、

デザインは問題なく出来るのです。



 
 
 

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