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執筆者の写真イタガキ

キッチンとダイニング

『境界の家』ダイニング&キッチン


ダイニングとキッチンが一体化したようなつくりなので、盛り付けの時に場所が足りなければテーブルを使ったり、フレキシブルな利用が可能。


キッチンに立つと、真っ直ぐ外に視線が抜ける。

ダイニングに座ると、吹き抜けの縦の抜けが気持ちの良い空間になる。


たった、1.5メートルの場所の違いと

場所ごとの、使い方による視線の高さの差等を利用して、空間性を変化させようという試み。


空間は、それぞれの場所の気持ちよさと、空間性が変化していくほうが良いと思っています。

それぞれの場所の過ごし方が違うので、然るべきだと考えています。



広いキッチンがいいとよく言われますが、

よく聞けば、いつも広い必要があるのでなく、

たまにお菓子を作る時に場所が足りないとか、作り置き料理の盛り付け時に足りないとか、一時的な需要であるケースも少なくない。


それならこの方法でもできますよという案。

料理を出したり、片付けをするには最短距離。



海外では、キッチンとダイニングを一体的に使用するようなプランもよく目にします。


日本では、ステレオタイプのようにLDK一体型で

多くはカウンターキッチンというような固定概念があるような方が多い気がします。


生活スタイルによって、

リビングとダイニングの関係、ダイニングとキッチンの関係

それぞれがどうあるべきか、色んな可能性があるように思います。

例えば、確率として客間を作らなくなってきた現代においては、お客様が来たらどこに通すのか、そもそもお客さまは来るのかとかも含めて。


ヒアリングでそんな話を聞いていると、その時その時

正解が違うのではないかと思います。


その用途に対応した上で、それにあった空間性を当てはめていけたら、

気持ちの良い家になるかなと思います。


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