久喜の二世帯住宅『景』
アプローチの杉板目コンクリートの型枠が外れました。
有機的な杉を黒く塗って質感を抑えた外壁と
無機質なコンクリートに杉の木目を出した擁壁
という、全く逆のことをやりながら
重厚な質感をつくっていく。
この二つを無機質に抑えているために、
より一層、
天井の 桧のこなみいた (nojimokuさんの商品)
の木の持つ艶やかさが、際立って
そこに天井スリットがアプローチにリズムをつくる。
次はスロープ工事。
通常、アプローチは短いほうが生活動線が楽とか、
大事なこともあるのだが、
これくらい大きな家になると、
(敷地の余裕含め)
荷物が多い時の動線は別に確保しつつ、
アプローチの距離によって、
期待感をつくる『間』が必要になる。
全部一気に見せたら台無し。
少しずつ空間に変化を持たせながら、
『中どうなってるんだろう』という
期待感をためる。
ちょうど、計画上ゆらやかなスロープによってアプローチしようと決めていたので
その距離を『間』として
その時間、何をどう見せて、どのように変化していけば、その次の空間に生きていくのか
逆算していく。
『空間』である建築にしかできない
連続性がつくる楽しさ。
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