『一住四見の家』
色んな方位から見られる敷地環境なので、どの面から見ても
美しい佇まいとする必要がありました。
大きな窓のある面は軒の出を出して、日射をコントロール。
その他の面は軒の無いデザインとしました。
長期的な耐候性を考え、軒の無いところの外壁にはガルバリウム鋼板とし、その他はリサイクル材のスレート系の外壁材にしました。
建物内部は、構造の骨組みがそのまま空間を形作るようなデザインとし、21坪のボリュームの中に4人家族の暮らしを無駄なく計画しました。
物価高騰の影響がある時期の建物ですが、
質を落とすこともなく、何かを諦めることなく、
工夫して計画することができました。
それをするためには、
デザインと構造を同時に考えることで無駄をなくし、
デザインに合った材料選定をし、
無駄を無くして、その分、必要なところや、
必要な余裕(豊かさ)に当てていく合理性が求められるのかなと思います。
ちなみに、急勾配の屋根は、冬の太陽光線をしっかりキャッチし、
太陽熱利用のOMソーラーとの相性はバッチリでした。
太陽との付き合い方(パッシブデザイン)と、空間や暮らしのデザインもどちらかを捨てるわけにいかないので、
全ての釣り合いが取れる、1番合理的な方法を検討し、
かなり無駄なくいけた例だと思います。
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