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執筆者の写真イタガキ

照明デザイン

『うつろいの家』

帰ってくると、奥の坪庭が迎えてくれます。


実は夜のこの景色を作るために、照明に沢山の工夫があります。


構造の登り梁を照らして、土間の奥行きを作る間接照明は、

土間の窓より高い位置にすることによって、窓への映り込みを無くしています。


写真右側の勾配天井の空間は落ち着いた空間として、

土間から入ってきた時に、先に中庭に目が向くように、天井面は照らさない。


(天井があかるいとそっちに目がいってしまう。)


(グレアレスダウンライトで机上面はきちんと照らしているので、作業面はきっちり明るい)


坪庭の木は、上から照らすことで、葉がある時期は葉の上面を照らすことで自然で綺麗に見える。


建物の空間も、図面の状態で空間を想像することができるのは訓練を積んでいないと難しいですが、

図面の状態で照明の灯りを想像するのは、もっと特殊能力な気がします。


同じ器具をつけるのでも、

どの位置につけるかで全く結果が変わる‥‥。


そのため、電気設備配線図に、細かく照明位置を書く‥‥。



どんな空間にしたいのか、そのためにどのようにしたらいいのか。


イメージ通りのものをつくる能力や引き出しをもっとつけていかねばなりません。


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