『はじまりの美術館』(設計:竹原義二先生)
今年の年末は福島へ。
兼ねてより見たかった竹原先生の美術館。
元々、酒造だった建物のリノベーションです。
入れ替えた構造体の数を見れば、建物の傷みも結構なものだったのだと思います。
その中で、どこまでを残して、どこまでを見せるのか。
せっかく残すのだから、
そこに残る歴史の息遣いを鮮明に感じられるものにしようという想い、
それでありながら、新しい用途に似合うものにしていこうという様々な取り組み力強さと、
それを叶えていくための緻密さを感じました。
結構な数の梁を入れ替えている中でも、
何ヶ所も大栓継ぎをしながら残している梁もあったり、そんなところを気にしながら見ていると、色んな葛藤を感じ、
またそれが、歴史を残そうという意志として、ここから先も残っていくと思うと、ものすごい意味を感じたりしました。
ロマンです。
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