緑がすくすく伸びています。
夜に光が当たった葉も綺麗です。
この手洗いは家の中にいながら、
とても間近に緑を感じるように作りました。
手を洗いに窓辺に立った瞬間、普段、意識しないと近づかないくらい近くにある葉の美しさにハッとします。
庭を見る設計と一言で言っても、
引いた景色として見るのと、
緑に囲まれるような中に居るような空間体験と、
この写真のように、葉や花のディテールが見えるほどの距離で感じるのでは、全く違った空間体験のように思います。
生活の中で、人のいる場所や視線をコントロールすることができれば、それらの体験を意図的に作り出すことができると思います。
吉田五十八先生の建築の中で、
そんな意識を強く感じてから、
もっとそんなコントロールができるようになりたいと
思うようになったのが25歳頃の時。
少しずつ上手くなってきただろうか。
この手洗いでのもう一つの挑戦は、
照明器具をつけなかったこと。
昼は自然光で照らし、
夜は外構灯で柔らかに照るように照明計画しています。
葉を美しく見せようとすると、
室内側の照明は邪魔。
これでも十分に明るいのでOKです。
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