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良い建物とは(その①)


建築中の現場。

木製の一本引き戸を、四方すべて隠し框でつくりました。


閉まるとfix窓にしか見えない。

後ろの網戸ももちろん隠し框でピッタリ重なる。


外との繋がりをデザインするためには、ここがスッキリいかなければならない。

本締まり鍵も柱の後ろに隠す…




既製品のサッシなど無かった時代の建物は、

先人たちの工夫が沢山詰まった、

木製サッシの美しいおさまりを目にすることもよくありましたが、

色んな意味で既製品に頼らざるをえない時代になり、

手足を縛られたような感じがします。


既製品の中で工夫して美しくつくることも、今の世の中では必要なことですが、

そのリミッターを外して造作した時に、

美しくつくるノウハウも、ここぞというときに必要になるかと思います。


最近、知人から『高級住宅』を目指したのに、

『高級材料を貼った普通の家』になった残念な事例の話を聞いて思ったのですが、

(あるある。見る見る。)


良いものとか、高級なものとかというのは、

私の中では、良い石を貼るとか、そういうことではなく、

どれだけ手間と心意気にお金をかけたかということです。


石を貼ることを否定しないですが、

折角貼るなら、どう貼ったら美しく、

空間に対して価値が生まれるか考えられたものが

美しいのです。


結局のところ、材料や物質は

デザインを支える方法の一つでしかなく、


デザインをあきらめた瞬間に、

何を貼ろうが普通の家が限界なのだなと、

そう思うわけです。


良い家に住みたい方へ

私は手間を惜しみません。

必要に応じて、職人さんに手間をかけてもらうこともあるでしょう。(そこにはお金もかかる)


それによって、価値を生み出すことができるのです。


逆に、材料も職人さんの手間も節約しながら美しいデザインを目指す手立ても存在します。


予算の中でどうやるか考えるのもデザイン。


面白いですね。





*ちなみに、結構作り方を写真でUPするので、

そんなにノウハウをUPしていいの?と聞かれます。

結論、大丈夫。


1)描いたことのある人はわかりますが、そんなに簡単に真似できないので大丈夫。

なんなら、

私も散々、人から学ばせてもらっているので、

真似出来るならされても良い。


2)ディテールもあくまで構成要素の一つであり、そこだけ真似したとて、空間が良いかとは別の話しなので大丈夫。


よく聞かれるので余談でした。


 
 
 

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